「これ、めっちゃ面白いから友達に送ろ!」
「バズってるネタだから自分のX(旧Twitter)で紹介したいな」
スマホでパシャッと撮るスクリーンショット(スクショ)は超便利で、ネットコミュニケーションに欠かせません。
でも、一瞬立ち止まって「これ、勝手に使っていいのかな?」ってモヤモヤしたこと、ありませんか?
特に、他人のSNS投稿や、有料コンテンツをスクショするのは、ちょっとヒヤヒヤするグレーゾーンですよね。
実はその「なんとなくヤバそう」という感覚、正解なんです。意図しなくても、法的なトラブルに繋がるリスクが潜んでいます。
この記事では、ネットで「やっちゃダメなこと」を、著作権・肖像権・プライバシー権という3つのシンプルなルールで分かりやすく解説します。
「どう使えばセーフなのか」という明確なラインを知って、今日から安心してネットを楽しめる「ネットの知識」をサクッと身につけましょう!
スクショが踏み越える「知っておくべき3つの壁」
あなたが何気なく撮って共有しているスクショは、投稿者が持つ、以下の3つの大切な権利を侵害してしまう可能性があります。
著作権(「作った人」を守る権利)
著作権は、誰かが自分で考えた、オリジナルの作品や表現を守るためのルールです。
SNSでいえば、友達が撮った写真、時間をかけて描いたイラスト、気の利いたキャッチコピーなどがこれに当たります。
これらの「創作物」を無断でスクショして、自分のアカウントやブログに公開する行為は、「勝手にコピーして広めた」と見なされ、法的な問題になる可能性があります。
誰かの労作を許可なく使えば、それは「盗用」と同じです。
肖像権(「見た目」を守る権利)
肖像権は、自分の顔や姿を、許可なく勝手に撮られたり、公開されたりしない権利です。
友達の投稿画面をスクショする際、投稿者の顔写真や姿が写っていたら要注意です。
特に、その投稿者が「不特定多数に拡散されるのは困る」と感じた場合、肖像権の侵害となる可能性があります。
アカウント名と顔がセットで拡散されると、大きな精神的なダメージを与えてしまいます。
プライバシー権(「秘密」を守る権利)
プライバシー権は、個人の私的な情報を勝手に公開されない権利です。
一番危険なのが、非公開設定(鍵垢など)の投稿、個人を特定できる情報(住所、職場)、そしてDM(ダイレクトメッセージ)のやり取りです。
これらを無断でスクショして晒した場合、重大なプライバシー侵害となります。
投稿者が「限られた人に見せたい」と思っていた、あるいは「秘密にしておきたい」情報を公にすることは、絶対にNGです。
若者が陥りがちな「ネットのヤバい実例」
ここでは、悪気はないのに、ついうっかり法的な問題を招きかねない、若者の間で特に「あるある」な違反実例を解説します。
【著作権違反】動画サブスクの「名シーン共有」
一番危険なのが、有料コンテンツのスクショです。
例えば、NetflixやAmazonプライムビデオなどの配信サービスで見た映画やアニメの「決定的な名シーン」をスクショし、SNSに投稿する行為です。
これは、その作品の「複製権」を侵害する行為にあたります。
多くのサブスクサービスは、規約でスクショや録画を禁止しています。
友達に見せたい気持ちは分かりますが、違法アップロードと見なされるリスクがあるため、絶対にやめましょう。
【肖像権違反】「友達の変顔」を無許可で晒す
あなたの友達が、その場で笑いを取るために面白いポーズや変顔をしたとします。
それをあなたが面白半分で「大喜利」のネタとしてこっそりスクショをX(旧Twitter)やインスタグラムのストーリーにアップ。
これは、笑ってくれた友達の肖像権(見た目・姿を守る権利)を侵害する行為です。
友達が「不特定多数に拡散されるのは困る」と感じた場合、法的に訴えられる可能性があります。
リアルな笑いとネットの拡散は、全く別次元のリスクだと認識しましょう。
【プライバシー権】DMや非公開垢の内容を「ネタバレ」
仲の良いグループDMや、数人しか承認していない「鍵垢(非公開アカウント)」の投稿をスクショして、自分の全体公開アカウントで「これマジでウケるw」と公開する行為です。
投稿者が限定公開を選んでいる時点で、それは「私的な情報」です。
これを無断で外部に晒す行為は、プライバシー権の重大な侵害にあたります。
特に、DMの内容を晒す行為は、人間関係を壊すだけでなく、法的にも非常に重いリスクを負います。
「引用」と「転載」のちょっと難しいけど大事なルール
著作権法では、他人の作品を「正しく利用」できる例外ルールとして「引用」が認められています。
しかし、スクショの利用は、このルールを無視した「転載(丸パクリ)」と見なされるリスクが非常に高いのです。
著作権法が認める「引用」のシンプルな5つの条件
引用には細かいルールがありますが、簡単に言うと「パクりじゃないよ」と証明するための条件です。
特に重要なのは以下の点です。
- メインは自分の文章であること
あなたのコメントが「主役」で、スクショはあくまでそれを補足する「脇役」であること。スクショが画面の大半を占めたらアウトです。 - 必要性があること
そのスクショを載せないと、あなたの文章の説明が成り立たない、という明確な理由があること。 - 出典を隠さないこと
引用元(アカウント名、投稿日時など)を明確に記載すること。
スクショは「丸パクリ」と見なされるリスクが高い
スクショは、画像や文章をそのまま丸ごとコピーする行為です。
あなたのコメントよりもスクショが目立っていたり、スクショをいくつも並べたりすると、それは引用ではなく「転載(無断利用)」と判断される可能性が極めて高くなります。
スクショは便利なだけに、「丸パクリ」の証拠になりやすいと心得ましょう。
トラブルにならないための実践的なTips
法律が難しくても大丈夫。
ここでは、日常のネット活用でトラブルを避けるための、たった3つの実践的な行動を紹介します。
【鉄則】黒塗りで個人情報を消す!
スクショを利用する際の最初の行動は、情報を隠すことです。
肖像権・プライバシー権侵害のリスクをゼロに近づけるため、以下の情報を必ず黒塗り(塗りつぶし)で隠しましょう。
- アカウント名(ID): 投稿者を特定できる情報はすべて。
- 顔写真: 投稿者の顔や特定できる姿が映っている部分。
- 日時やいいね数: 特定の手掛かりになる場合。
単なるモザイクよりも、黒塗りで完全に消す方が、判別不能という点で安全性が格段に上がります。
【安全策】スクショじゃなくて「自分の言葉で紹介」
著作権侵害を避けたいなら、最も安全なのはスクショを使わないことです。
他人の投稿内容を紹介したい場合は、「〜という意見が話題です」と、内容を自分の言葉で要約してテキストで紹介しましょう。
これだけで、著作権侵害のリスクが大幅に減り、あなたの投稿のオリジナル性も高まります。
3. 【秘密の境界線】「DM」と「全体公開」は全く別物
スクショを友人とのDM(非公開)で共有する行為は、私的な利用と見なされ、法的に問題となる可能性は低いでしょう。
これは、友達にLINEを送るのと同じ感覚です。
しかし、それを不特定多数が見るSNSやブログに公開した瞬間、ルールは厳しくなります。
公の場に出すか、プライベートな共有に留めるか、目的によって明確に使い分けましょう。
今日のモヤモヤを解消するネット知識
ネット上のトラブルは、最終的に「誰かの権利を尊重したか?」というシンプルな問いに行き着きます。
スクショを公開する前に、以下の2点を自問自答することが、最高の予防策になります。
- 「これ、誰かが頑張って作ったもの?」
無断で使ったら著作権侵害に当たるかも?(例:プロのイラスト、他人のグラフ) - 「これを公開して相手は困らない?」
肖像権やプライバシー権を侵害していない?(例:鍵垢の投稿、顔写真)
スクショは便利だけど、「指で黒塗りするひと手間」こそが、トラブルを避ける最高のツボであり、ネットで快適に過ごすためのマナーです。
今日も賢く安全に、ネットサーフィンを楽しみましょう!
出典・参考
文化庁「著作権」
→ 著作権の定義、および著作権制度全体の概要を提供。著作権の基本原則を裏付けます。
弁護士法人モノリス法律事務所「Twitterのスクショ引用は著作権侵害になる?令和5年判決を解説」
→ SNS投稿のスクショ利用における著作権侵害の具体的な論点、特に複製権について詳細に解説。
弁護士法人アトム法律事務所「肖像権とは?肖像権侵害の基準や対処法|一般人も訴えることはできる?」
→ 肖像権・プライバシー権の定義、判断基準、対処法について弁護士が専門的に解説。


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