ダイエットを頑張ろうと決意し、「まずは水をたくさん飲もう!」と実践している人、多いですよね。
しかし、毎日のように意識して水を飲み、いざ体重計に乗ってみると…
「え、増えてる!」「体がむくんでパンパンで重い…」
この瞬間、「やっぱり水太りって本当なんだ」と諦めてしまう人は少なくありません。
水を飲んでいるのに体重が増える、このモヤモヤとした絶望感、本当によく分かります。
水はカロリーゼロで健康に良いはずなのに、なぜ逆に体が重くなってしまうのでしょうか?
実は、その原因は「水」自体ではなく、私たちの食卓に潜む”あるもの”に隠されています。
この記事では、「水太り」という誤解の正体と、今日からできるむくみ解消の黄金ルールを解き明かします。水とうまく付き合い、スッキリボディを目指しましょう!
なぜ“水太り”という誤解が生まれるのか?
まず、結論からお伝えします。
「水太り」という言葉は、誤解から生まれています。
水はカロリーがゼロであるため、脂肪や体組織として体に蓄積され、恒久的に体重を増やすことはありません。では、なぜ「水太りした」と感じてしまうのでしょうか?
その最大の原因は、一時的な体重増加とむくみ(浮腫)を混同していることにあります。
- 体重計の罠(一時的な増加)
飲んだ水が消化吸収されるまでの短時間、体内の水分量が増えるため、体重計の数字は一時的に増えます。
これは食べたご飯の重さで体重が増えるのと同じ、ごく自然な現象です。 - むくみとの混同(体が重い)
体が水で「パンパン」になったように感じる現象は、脂肪ではなく、血液やリンパ管から漏れ出した「細胞と細胞の間に溜まった過剰な水分や老廃物」です。
これが「むくみ」の正体であり、「水太り」の体感的な原因なのです。
つまり、「水で太った」のではなく、「体が水を溜め込みすぎている状態」に陥っていることが問題なのです。
実は“塩分”と“冷え”が関係していた
では、なぜ体が水を溜め込みすぎる「むくみ」が起きるのでしょうか?
その真の主犯は「水」ではなく、「塩分(ナトリウム)」と「冷え」にあります。
主犯は「塩分(ナトリウム)」
私たちの体は、細胞が正常に活動できるよう、体液中の塩分濃度を常に一定(約0.9%)に保とうとする恒常性(ホメオスタシス)という働きを持っています。
タイヘイファミリーセットのコラムなどにもあるように、塩分(ナトリウム)を過剰に摂取すると、体はこの濃度を薄めようとします。
その結果、水分の排出を控え、体内に水を溜め込む指令を出すのです。
腎臓が水分を尿として出すのをストップさせ、行き場を失った水分が、皮膚と皮下脂肪の間に溜まってしまう。これこそが、ダイエット中に「水を飲むとむくむ!」と感じてしまう最大のメカニズムです。
共犯は「冷え」
冷えはむくみの大きな原因の一つです。
体が冷えると、血行(血液の循環)が悪くなります。
血液の流れが悪くなると、細胞間に溜まった過剰な水や老廃物を回収し、体外へ排出するポンプ機能が低下します。
特に足元や末端が冷えていると、重力で下がった水分を心臓に戻す力が弱まり、夕方になると足がパンパンになる、という現象を引き起こすのです。
現代の食卓で増えている“隠れ塩分”の恐怖
むくみの主犯が「塩分」だと分かっても、「私はそんなに濃い味付けにしていないから大丈夫!」と思っていませんか?
ここに現代の食生活における大きな落とし穴があります。
それが、知らず知らずのうちに摂取している「隠れ塩分」です。
パン、麺類、魚の練り製品、加工肉、ドレッシングなど、塩辛さを感じにくい食品にも意外なほど塩分が多く含まれています。
- 食パン(6枚切り)1枚: 約0.8g
- ゆでうどん1人前: 約0.7g
- インスタントの味噌汁1杯: 約1.5g
これに朝食でハムエッグやドレッシングをかけたサラダを添えると、一日の早い段階で、厚生労働省が推奨する塩分目標値(男性7.5g未満、女性6.5g未満)の半分近くを摂取してしまうこともあります。
ダイエットのために低カロリーの加工食品を選んだつもりが、味を補うために塩分が多めに添加されていた、というケースも少なくありません。
これが「水を飲んでるのに体重が増える」というモヤモヤを生み出す、真の元凶なのです。
じゃあ、どうすればいい?
「水太り」という誤解に振り回されるのは今日で終わりにしましょう!
水は体内の老廃物排出や代謝に不可欠な存在です。
水を飲んでむくむなら、原因である「塩分」を排出し、「冷え」を解消して循環を助ければいいのです。
むくみ解消の黄金ルール
- 1.カリウムを摂る!
塩分(ナトリウム)を体外へ排出するのを助けるのが、ミネラルの一種であるカリウムです。
バナナ、アボカド、海藻類(わかめ・昆布)、ほうれん草、きゅうりなどを積極的に食事に取り入れましょう。 - 2.飲む水は「常温」か「白湯」に!
冷たい水は体を冷やし、血行を悪くしてむくみを促進します。
飲む水を常温、または温かい白湯に変えるだけで、体の中から冷え対策になります。 - 3.ふくらはぎのポンプ機能を使う!
長時間座りっぱなしの時は、数時間に一度、席でかかとを上げ下げしたり、足首をゆっくり回す動作を取り入れましょう。
「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉を動かすことが、下半身の水分を心臓へ戻す助けになります。
結局のところ、水を我慢するより「隠れ塩分」のツボに気づき、体の循環を意識することのほうが、ずっとダイエットの近道です。
水を味方につけて、スッキリした体を手に入れましょう!
……とか偉そうなことを言いつつ、私も美味しいラーメンの誘惑には勝てません。
塩分過多と分かっていても、ついつい濃い味に溺れてしまいます…。
【出典・参考】
大石内科循環器科医院「むくみと体重増加の関係性とは?」
→ 塩分の摂りすぎがむくみの大きな原因であること、および厚生労働省が推奨する塩分摂取量の目標値(男性7.5g未満/日、女性6.5g未満/日)を紹介。
タイヘイファミリーセット「塩分を控えてむくみ解消!!塩分とむくみの関係」
→ 体内の塩分濃度を一定(0.9%)に保つために、体が水分を溜め込むメカニズムについて解説。
八王子市公式ホームページ「隠れ塩分に注意!」
→ 食パンや練り製品など、塩分を感じにくい加工食品に意外と多くの塩分が含まれている具体例を提供。


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