クリスマスといえば、街のイルミネーション、ケーキ、プレゼント、そして……チキン。
気がつけばスーパーの惣菜コーナーにも、コンビニのレジ横にも、チキンの山・山・山!
「いや、なんでクリスマス=チキンなんだよ」──と、ひとり夜の街を歩きながら、心のどこかで思っている人も少なくないはず。
この記事では、そんなモヤモヤを抱える皆さん(=私たち非リア充勢)のために、「なぜ日本ではクリスマスにチキンを食べるのか」を、ちょっぴり皮肉まじりに掘り下げてみたいと思います。
🎄そもそも、クリスマスの本場ではチキンじゃない?
まず、基本の話から。
クリスマスの本場・欧米では、実はチキン(鶏肉)は主役ではありません。
アメリカでは七面鳥(ターキー)、イギリスやフランスではローストビーフやガチョウ料理などが定番。
つまり、欧米では「クリスマス=チキン」ではないんです。
じゃあ、なんで日本だけチキンが定番になったのか。
ここに、日本人らしい“流され力”と“マーケティングの魔法”が絡んできます。
🍗きっかけはKFCの大作戦 ― 「ケンタッキー=クリスマス」の誕生秘話
物語のはじまりは1970年代。
当時の日本ではまだ「クリスマス=家庭の行事」という感覚は薄く、せいぜいデパートがイルミネーションを飾るくらい。
そんな中、KFC(ケンタッキーフライドチキン)がとんでもないキャンペーンを打ち出しました。
「クリスマスにはケンタッキーを食べよう!」
このキャッチコピー、聞き覚えありますか?
じつはこのキャンペーン、当時のKFC店員が外国人客の何気ない一言からヒントを得たといわれています。
その外国人が言ったのは──
「日本ではクリスマスに七面鳥が手に入らないから、代わりにチキンで祝うんだよ」
これをKFCが見逃すはずもなく、
「そうだ!チキンを“クリスマスのごちそう”にしちゃえばいいじゃないか!」
と、戦略的に打ち出したのが1974年の「クリスマスにはケンタッキー!」キャンペーン。
結果は――大・大・大ヒット。
それ以来、日本では「クリスマス=ケンタッキー(=チキン)」という文化が定着していきました。
まさに企業マーケティングの勝利。
そして、我々の胃袋はその策略に見事に取り込まれたというわけです。
🎅家庭でチキンを囲む「なんちゃって欧米風」な日本のクリスマス
それにしても、日本のクリスマスって、どこか“それっぽい雰囲気”だけ取り入れてる感じがしますよね。
チキン、ケーキ、イルミネーション、カップルデート。
でも、本場ではクリスマスは「家族で過ごす厳かな日」。
恋人たちが夜景をバックにイチャつく日ではないのです(声を大にして言いたい)。
つまり、日本のクリスマスは「欧米風の見た目+日本独自のアレンジ」が融合したイベント。
キリスト教徒でもないのにツリーを飾り、チキンを食べ、ケーキを買い、恋人と過ごす。
……うん、要するにみんなで作り上げた“リア充の日”なのです。
🍰チキンとケーキが並ぶのは日本だけ!?
欧米では、肉料理と甘いケーキを同じ食卓に並べることはほとんどありません。
「メインディッシュ」と「デザート」は別物です。
でも日本では、なぜかチキンとショートケーキが仲良く並ぶ。
これはもう、“かわいい文化”と“食の合理化”が生んだ奇跡のコラボでしょう。
チキン=ごちそう、ケーキ=ハッピー、イルミ=映える。
この三拍子がそろえば、SNSにもアップできる「クリスマスっぽい夜」が完成します。
……ええ、つまり“リア充の完成形”です。
一方そのころ、我々非リア充勢はといえば──
スーパーの閉店間際に半額チキンを買い、缶ビールを片手にテレビで特番を見る。
でもそれはそれで、ちょっと幸せだったりするんですよね。
🎁クリスマス=恋人の日、は日本だけの文化
日本で「クリスマス=恋人の日」となった背景にも、チキンブームと同じく“商業戦略”が関係しています。
1980年代、バブル経済の波とともに「恋人と過ごすロマンチックな夜」としてメディアが煽り、ホテルやレストラン業界がこれを後押し。
結果、街中がカップルで溢れる日になりました。
欧米の人が日本のクリスマスを見たらきっとこう言うでしょう。
「なんでイヴに恋人たちが盛り上がってるの?それ、家族の日だよ?」
……いや、ほんとその通り。
でも、そう言われても日本のカップルたちは気にしません。
「だって、チキンとケーキがある夜はロマンチックでしょ?」
なるほど、リア充文化はマーケティングが作った幻想なのかもしれません。
🔔それでもやっぱり、チキンはうまい
とはいえ、文句を言いつつも……やっぱりチキンはおいしい。
パリッとした皮、ジューシーな肉、スパイスの香り。
クリスマスの夜に食べると、なぜかいつもより特別に感じます。
それは、誰かと食べるからでも、SNSに載せるからでもなく、
「1年頑張った自分へのごほうび」としての意味があるのかもしれません。
そう考えると、リア充とか非リア充とか関係ない。
チキンを食べて、温かい夜を過ごせたら、それがいちばんのクリスマスなんですよね。
🎆結論:リア充も非リア充も、みんなチキンに踊らされている
「クリスマス=チキン」は、宗教でも伝統でもなく、
たった一社のマーケティング戦略から始まった“日本独自の文化”。
でも、それをここまで国民的行事にしてしまう日本人の柔軟さと同調力。
……なんだかんだで、悪くないと思いませんか?
というわけで今年も、全国のスーパー・コンビニでチキンが売り切れます。
リア充たちは恋人と、非リア充たちは推しやペットやテレビと、
それぞれの「チキンナイト」を楽しむのです。
最後にひと言だけ──
「メリークリスマス。リア充爆発しろ☺️」
参考・出典
CNN Japan「フライドチキンが『日本のクリスマスの伝統』になった理由」
→ 日本のクリスマスにチキンが定番化した歴史と背景、KFCの戦略をわかりやすく解説。
阪急阪神エリア「なぜ日本だけクリスマスにチキンを食べるの?定番化した背景」
→ チキンが日本のクリスマスに根付いた文化的経緯と消費者心理について紹介。
ウェザーニュース「なぜ、日本のクリスマスではチキンを食べるの?」
→ 気象や季節行事と絡めながら、クリスマスチキン文化の成り立ちを解説。
外食ドットビズ「第4回 クリスマスの食卓にフライドチキン 日本の食文化を作ったKFCJの功績と強み」
→ KFCジャパンのマーケティング戦略と、日本のクリスマス文化に与えた影響を分析。
Business Insider「クリスマスにフライドチキン──嘘から生まれた日本の習慣」
→ 「七面鳥が手に入らない→チキン」という経緯や、文化として定着した理由を紹介。
YouPouch「『どうして日本人はクリスマスにKFCを食べるの?』と聞かれたけど海外では…」
→ 日本と海外のクリスマス食文化の違いをわかりやすく解説。軽めの読み物としても読みやすい。


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