スマホを開いて、なんとなくSNSをチェック。
「私の投稿、どうなったかな?」
通知が鳴らない画面を見て、少し胸がざわつく。
たくさん“いいね”がついている日は気分が上がるけれど、反応が少ない日は、理由もなく落ち込む。
そんな経験、ありませんか?
SNSは楽しいはずの場所なのに、気づけば「他人の反応」に心を支配されている。
自分でも「こんなことで気にしすぎ」と思うのに、気になってしまう。
それは、あなただけではありません。
むしろ、ほとんどの人がこの“見えない数字の魔力”に影響を受けています。
「いいね」が“心のバロメーター”になっていませんか?
SNSの「いいね」は、言葉よりも早く“あなたを承認する”合図です。
「共感してくれた」「見てもらえた」「認められた」
——それらが小さな満足感として、心に“快感”を与えてくれます。
心理学では、こうした「他者から認められたい気持ち」を承認欲求と呼びます。
これは人間のごく自然な欲求であり、恥ずかしいものではありません。
むしろ、誰もが持っている“心のエネルギー源”なのです。
ただ、問題はそのエネルギーが「他人の評価」だけで満たされなくなってしまうとき。
気づけば、
「自分の投稿がどう見られるか」「あの人の方が反応が多い」
——そんな比較のループに巻き込まれて、心が少しずつ疲れていくのです。
SNSの“あるある”が、心をすり減らすサイン
たとえばこんな瞬間、ありませんか?
- 投稿後、つい何度もアプリを開いて“いいね数”を確認してしまう。
- 他人のキラキラした投稿を見て、「自分、全然だな…」と落ち込む。
- “ストーリー見たのに返信くれない”——そんな些細なことに心が揺れる。
- 投稿した後で「やっぱり消そうかな」と迷う。
こうした小さなモヤモヤは、「他人にどう見られているか」を意識しすぎているサインです。
SNSは“つながるための場所”であると同時に、“比較が生まれやすい場所”でもあります。
見せたい自分と、本当の自分の間にズレが生じると、心の中に「演じている自分」と「素の自分」のギャップが広がっていきます。
そのギャップが積もるほど、SNSが楽しいはずなのに、なんだか疲れる場所になってしまいます。
承認欲求は悪者じゃない。ただ、バランスが大切。
ここで誤解してほしくないのは、「承認欲求=悪いもの」ではないということ。
「誰かに認めてもらいたい」と思うのは、人間として自然な感情です。
問題なのは、それが“自分の価値を測るもの”になってしまうこと。
たとえば、いいねが多ければ「私は価値がある」と感じ、少なければ「自分には魅力がない」と思ってしまう。
けれど実際、SNSの反応は“偶然の要素”にも大きく左右されます。
投稿時間、アルゴリズム、タイムラインの流れ…。
あなたの努力や価値とは、まったく関係がない部分も多いのです。
他人の数字に一喜一憂してしまう時こそ、「自分の本当の目的」を思い出してみてください。
その目的を意識できるだけで、心の揺れ方が少し変わってきます。
自分らしさを取り戻すための3つの視点
SNSと上手に付き合うコツは「心の温度」を感じること
SNSの世界は、便利で楽しく、刺激的。
でも同時に、“人の心の温度”が見えにくい場所でもあります。
画面の向こうの誰かがどう感じているかは、数字では測れません。
「いいねが少ない=自分に価値がない」ではなく、
「自分らしく発信できた=それで十分」
そう思えたとき、SNSとの距離感が少し優しくなります。
あなたの心が疲れたときは、スマホを置いて、深呼吸してみてください。
誰かの“いいね”より、自分の心に“いいね”を押せる時間を。
まとめ
- “いいね”が気になるのは、承認欲求という自然な心の働き。
- 数字にとらわれすぎると、心が疲れやすくなる。
- 「何を伝えたいか」「誰とつながりたいか」を意識すると、自分らしさが戻ってくる。
SNSは、あなたの価値を測る道具ではありません。
“あなたが何を感じ、どう生きたいか”を映す鏡のような場所。
だからこそ、焦らず、無理せず、あなたのペースで“心地よい距離”を保ってください。
💠 誰かの“いいね”より、自分の心の“いいね”を大切に。
参考・出典
J-STAGE「SNSにおける『いいね』がユーザーに与える心理的影響」
→ “いいね”が承認欲求を満たす仕組みと依存傾向についての研究。
PPC Master LABO「なぜ人はSNSに投稿するのか?承認欲求の心理と媒体ごとの特徴」
→ SNS投稿の動機と承認欲求の関係をわかりやすく解説。
WIRED Japan「その『いいね!』に意味はあるのか?SNSの『義務的な反応』に潜む心理」
→ “いいね”文化の背景にある社会的プレッシャーと心理的負担を分析。
manamina(ヴァリューズ)「Z世代にとってSNSは承認欲求を満たす場ではない?」
→ 若年層のSNS利用目的と、承認欲求との新しい関係性を調査。


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