「気づいたらショート動画を3時間見てた……」
罪悪感、感じますよね。でもちょっと待ってください。
もしかしたらそれ、悪いことばかりじゃないのかもしれません。
YouTubeショートやTikTokのような短尺動画は、「中毒性が高い」と警戒されがちですが、実は“正しく使えば”現代人の脳に合った効率的な情報摂取法でもあるのです。
今回はそんな“ショート動画漬け”を、ポジティブな角度から覗いてみましょう。
——「見すぎちゃう自分」を少しだけ肯定できるかもしれません。
ショート動画=悪じゃない?「マイクロラーニング」という考え方
ショート動画は「時間泥棒」とよく言われますが、実は教育分野では“短時間で集中して学ぶ”というスタイルが「マイクロラーニング」として注目されています。
UMU Japanのコラムでは、
「短い動画を用いた学習は非常に高い効果を示してくれます」
出典:UMU Japan「マイクロラーニングの効果 – なぜ5分動画が学習に革命をもたらすのか」
と紹介されており、人間の集中力が途切れにくい短い時間枠で情報を得ることが、むしろ記憶定着や学習効果を高めるとされています。
つまり、ショート動画を見続ける行為も、「脳が情報を小分けで処理したい」自然な欲求に沿った行動なのです。
「3時間見てた」=「3時間だらだらした」ではなく、3時間で数十本の“知識の断片”を集めたとも言えます。
“ながら視聴”がストレスをほぐす?心理学的にも理にかなっている
現代人の脳は、常にマルチタスクと情報洪水にさらされています。
そんな中で、ショート動画を“ながら視聴”することには、リラックス効果やストレス緩和の側面もあるといわれています。
京都文教大学の心理学研究によると、「軽い娯楽刺激は脳の報酬系を刺激し、ドーパミン分泌を促すことで気分を安定させる」ことが分かっています。
つまり、「ちょっと笑える動画を見てスッキリした」――それはちゃんと脳がリフレッシュした証拠なんです。
「ながら視聴なんて集中できない」と言われがちですが、逆に“頭を空っぽにできる時間”を短い間隔で確保できるのは、脳にとって健康的なリズムとも言えます。
“短くて面白い”は脳に優しい?効率的な情報摂取のカタチ
ベネッセこども基金が2024年に行った調査では、
「短い動画を好む若い世代は、情報過多の社会を生き抜くための、彼らなりの賢い選択かもしれません」
出典:ベネッセこども基金「夢中になるのが当たり前…こどものショート動画視聴のどこに注意するべきか」
という分析が紹介されています。
つまり、「長い情報に時間を取られるより、短時間で多くのことを把握できる」こと自体が、現代のライフスタイルに適応した進化とも言えるのです。
動画をスキップしたり、テンポ良く切り替えるのも、現代脳のサバイバル戦略なんですね。
意外とクリエイティブ?ショート動画で得られる発想力の刺激
「創造性とは多様な刺激を柔軟に結びつける力」でもあります。
ショート動画のようにジャンルもテンポもバラバラな情報を次々に浴びる行為は、発想の“引き出し”を広げるトレーニングになり得ます。
さらに、マイナビのHR Trend Labによると、「短時間学習の繰り返しは、記憶保持とアイデア創出の双方に有効である」との報告もあります。
要するに、ショート動画を見まくっているうちに、
- 「なんかアイデアが湧いた」
- 「気づいたら新しい趣味に出会ってた」
――そんな経験がある人は、脳の柔軟性が刺激されている証拠なのです。
「だらけてる」じゃなくて「休んでる」でもいいじゃない
ショート動画を見続けてしまう自分に罪悪感を抱く人は多いですが、それは現代の「常に生産的でなければならない」という社会圧に原因があるとも言われます。
けれど、脳は“何もしない時間”にも意味を見出す臓器です。
東京大学の研究チームは、「ぼーっとしているとき、脳のデフォルトモードネットワークが活性化し、創造性や問題解決能力が高まる」と報告しています。
つまり、ショート動画を見てリラックスする時間も、「何もしないようで、実は脳が整理をしている」時間なんですね。
結論:「ショートを楽しむ自分」を、ちょっとだけ肯定しよう
もちろん、睡眠を削ってまで見るのはおすすめできません。
でも、「ちょっと疲れたからショート動画でも見るか」は、脳にとっての“深呼吸”です。
思考をリセットし、気分を切り替える小さなスイッチ。
だから次に気づいたら3時間経ってても、こう思ってください。
「まあ、今日の自分には必要な時間だったんだろう」
そうやって少し肩の力を抜けることも、情報社会を生きる知恵のひとつ。
“ショート動画を楽しむ”ことも、立派な現代のリラクゼーション法なのです。
参考・出典
UMU Japan「マイクロラーニングの効果 – なぜ5分動画が学習に革命をもたらすのか」
→ 短時間動画による集中力維持と学習効果の高さを解説。
ベネッセこども基金「夢中になるのが当たり前…こどものショート動画視聴のどこに注意するべきか」
→ ショート動画が“リズム感”と“達成感”で若年層を惹きつけると分析。
HR Trend Lab(マイナビ)「マイクロラーニングとは?効果やメリット、活用のポイントを紹介」
→ 短い映像学習が“効率的インプット”に有効であると紹介。



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